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リスニングのより良い指導法リスニングを、最善と思われる方法で指導していますか?リスニングのクラスでは、大抵の場合において、学習者はリスニング練習はさせられますが、実際にリスニングについて教えてもらってはいません。 調査研究やケーススタディは、リスニングをどのように指導すればよいかについて、多くを語ってくれています。しかし、この知識が実際の教室で使われることはあまりありません。 私達は、先生が担当クラスを教育的かつ興味深いものにしようと日々努力されていることを知っています。先生方のその精神をふまえたうえで、リスニングの指導法についての一つの対話を始めたいと思います。 A Teacher's Checklistリスニングをどのように指導していますか?リスニングのコースが終了した時点で、参加した学生達は下の項目についてどの程度知っていますか?:
いくつの項目に「はい」がつきましたか? 多くの日本人が「リスニング」を彼等の英語能力における短所としてあげています。これには、極めて単純な理由があります。ほとんどの日本人学習者は、英語の聞き方を教えられていないからです。リスニング練習はしたことがあっても、本当にリスニングについて指導してもらったり、リスニング学習に関する何らかの手引きを与えられたことがないのです。 ABAX wants to help! What do we teach when we teach Listening?リスニングを指導するとき、英語を教えるだけでなく、英語がどのように使われるかをも教える必要があります。両方教えなければならないのです。 1. 言語システムそのもの(言語についての知識:文法、語彙など) 殆どのリスニングクラスの持つ問題は、上記の1しか行われていないところにあります。あまりにも多くのクラスが言語システムの指導のみに重点をおき、言語スキル、この場合はリスニングのスキルについての指導を行っていません。 言語システムを使うということは、意味の理解や伝達にこの言語システムの知識をいかに応用するか、そして意味の理解や伝達のために特定のスキルをいかに用いるかに掛かっています。 リスニングのスキル(スキルのセットとして忘れられがちなもの)リスニングのスキルは、大抵次の二つのグループにわけられる。 ボトムアップ・リスニング・スキル(又はボトムアップ・プロセス)は、聞こえた言葉を直接意味をもつ固まりへと解読するプロセス、つまり音波が空気中を通 り、聞き手の耳から意味を理解する場所である脳へと流れて行く、解読のプロセスを指します。このプロセスを行うためには、学習者は解読のためのコードが必要です。音がどのように機能し、結びつくのか、そして解読コードが一連の音の流れの中でどのように変化しうるのか。学習者の殆どが、英語が文として一つの流れとなった時に、その音がどう変わるのかについて指導を受けたことがないのです。 トップダウン・プロセスは、自分の持つ一般的な知識を使い、聞こえたことの意味を理解するということを指します。つまり、私達の社会的な慣習に関する知識が、意味理解のためにどう役立つかということです。 ボトムアップ・プロセスとトップアップ・プロセスに関連するスキルの詳しい一覧は下記のとおりです。御一読ください。ここにあげられているのは、リスニングの指導者が教室で教えなければならないスキルです。その指導が実際にされていないことが多いのは残念なことです。(もちろん、私達の出版しているリスニングテキストを既にお使いの場合は、この限りではありませんが!!) The Default Method今日まで、日本の殆どの教室でよく見られるリスニングの指導法は、学習者に音声テープを聴かせ、そしてどの程度理解できたかを確認するための質問を先生がする、という方法です。『分かりましたか?分からなかった?それではもう一度テープを聴きましょう。もう一度質問しますよ。分かりましたか?まだ分からない?よろしい、それなら毎日聴く練習をしましょう。そうすればいつか英語に慣れて英語がわかるようになりますよ。』というように、とにかく練習をさせるのです。練習は聞き取りを完璧にしてくれます。 あるいは、ある文法のポイントを取り上げるかもしれません。『リスニング素材のこの部分には現在完了形が使われている。それなら現在完了形と現在形の違いを取り上げて教えよう』と考えて、その形式をいくつか板書するわけです。このアプローチは、殆どの指導者が使う方法ですが、それでは不十分です。 この方法は、グラマーのレッスンとしては良い方法かもしれませんが、リスニングのレッスンとは言えません。学習者は、英語がどのように機能し、加えて自分のスキルを向上させるために、持っている知識を使いこなすにはどうしたらよいかを学ぶ必要があるのです。そう、練習は聞き取りを完璧にしてくれます。しかし、指導と練習の両方を行うことで、この過程はより一層効果 を発揮するのです。私達は、学習者を指導する必要があるのです。 著名なSLA専門家であるリチャード・シュミットは、"Noticing Hypothesis"という理論を打ち出し、『学習者は何かを習得する以前にそれを認識しなければならない』ということを述べています。したがって、指導者には、学習者が言語の特徴に気付くよう手助けすることが要求されるのです。指導者は指導をしなければなりません。 "There is support in the literature for the hypothesis that attention is required for all learning. Learners need to pay attention to input and pay particular attention to whatever aspect of the input (phonology, morphology, pragmatics, discourse, etc) that you are concerned to learn" (Schmidt: 1995) ですから、理想的なリスニング・クラスは、練習と指導との両方を提供しなければなりません。学習者は、意味を理解するためにリスニングの練習を必要とし、そしてその練習を効果 的なものにするために、何らかの指導をも必要としているのです。 "Classroom data from a number of studies offer support for the view that form focused instruction and corrective feedback provided within the context of communicative programs are more effective in promoting second language learning than programs which are limited to a virtually exclusive emphasis on either accuracy or fluency". (Lightbrown & Spada) What Listening Teachers Need to Do学習者に、聴いたことを解釈しその意味を理解することを求めるようなリスニング練習を与えると同時に、英語が実際どのように話されるかを学ぶことのできるリスニング・アクティビティを行わせてください。つまり、学習者が必要とするのは意味を理解するためのリスニング練習と、それをどのように行うかという手引きなのです。 このアプローチは、リスニング指導のメソッドとして長年推奨されてきましたが、今なお、言語学習についての研究調査のサポートを得ない『練習がリスニングを完璧にします。文法も少し勉強しましょう』というアプローチが使われています。 このホームページには、リスニングの指導法に関する参考書目に注釈をつけ、まとめたものを掲載しています。こうした文献や記事を一読することにより、リスニングの指導に際して向き合わなければならない様々な問題に対する充分な認識を、その指導者である私達教師は持つことができるのです。 私達の見解をお読みいただき、ありがとうございました。今度は、私達が皆さんの御見解に耳を傾ける番です。どうぞコメントをお寄せください。お寄せいただいたコメントは、当サイトへ掲載させていただきます。意見交換を通 して、私達の指導をより前進向上させましょう。英語教授法がよりよいものとなるよう、お力をいただければと思います。 リスニングのレッスンをより良いものとするには、音声学について深く探究し、リスニング・ストラテジーを研究し、選択したテキストを研究結果 に基づいて修正して使うこともできます。或いは、アバックスの『Top-Up Listening』シリーズを使うこともできます。このシリーズの著者は、全て英語教育における上級資格と、長年に渡る経験を有する教師です。更には、シリーズ3巻は著者と同様の資格経験を持つ編集者によって、編集およびテストがなされています。『Top-Up Listening』シリーズは、リスニング指導に関して私達が知っている通りに、リスニング指導を行っています。簡単に言えば、当シリーズは、指導されるべき方法でリスニングを指導しているテキストなのです。 全ドライバーの9割方は、自分が平均以上のドライバーであると思っている、という話を聞いたことがあります。どうでしょう、その9割の全員が全員、正しいとはと思えないはずです。この統計が、リスニング教師にも同じようにあてはまるかもしれない、とお考えになられましたら、どうぞ私達のテキストを御覧になってみてください。ご期待は裏切らないと思います。 最後になりましたが、リスニング指導に関する情報、あるいは更に研究を続けるためのリソースにつきまして御興味のある方は、メールにてお問い合わせください。
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